
日本において、江戸時代末期に隆盛を極めた藍染めの中で、その品質の良さ
から正藍と呼ばれ全国各地で珍重されていたのが阿波正藍。しかし、近似し
た色でコストも大幅に安く、大量に染めることの出来る合成藍の出現や後継
者不足などにより、手間のかかる天然藍による本藍染めによる製品は激減し
ていきました。当社は今でも伝統の技に拘り、日本独自の青(藍色)を追求し
続けています。
本藍染めの原料は江戸時代から変わらない方法で、葉藍を石の固まりのよう
に加工した「すくも」に石灰、灰汁など加えて液体にし、職人の五感と経験
により清酒、糖分などを加えながら調整しながら染め上げています。
ジーンズはアメリカで誕生した時から合成藍による機械染めでした。この手
法は染色と言うより糸の表面に染料を付着させているだけなので糸の芯まで
染まらず中白になり、結果表面の擦れた部分の染料が落ちて行くことによっ
てタテ落ちとなりますが、手染めは染める、絞る、天日乾燥の工程を時間を
掛けて職人の手で行うことによって糸の芯まで完全に染め上げます。従って
洗濯による色落ちも少なく、調和の取れていない色のみが落とされ、時間と
共に藍本来の深みのある青色を醸し出します。